QuSome®ヒーリングコンプレックス
肌の炎症は、内側で活性酸素等を発生させてエイジングを加速させ、炎症痕は色素沈着となり、あらゆる肌トラブルの要因になります。
QuSome®ヒーリングコンプレックスは、肌の炎症を沈める成分や、炎症によってダメージを受けた劣化細胞を分解するオートファジー作用を有する成分の複合体です。
炎症を癒す、または炎症を起こしにくくし、炎症により受けたダメージはオートファジー作用の劣化細胞の分解と再生で無かったことにしてくれます。
構成成分
ピリドキシンHCl
ピリドキシンHClはビタミンB6の塩酸塩の事で、ニキビや肌荒れを防ぐ効果がある成分です。医薬品にも使用できる優れた効果を有する成分のため、化粧品へ配合する場合は配合量に規制があります。
ビタミンB6が不足すると脂漏性皮膚炎などの症状を発症することから、表皮を健やかに保つ重要な役割をしていると言えます。
アラントイン
角質細胞の増殖を促進し、肌荒れやあかぎれ、ひび割れ、乾燥、皮膚炎、紫外線による炎症などの症状を改善する成分です。その他にも健常な皮膚に柔軟性や滑らかさを与え、健康な肌を維持します。
アラントインは医薬部外品抗炎症有効成分として配合が可能で、配合上限を設ける事で化粧品への配合も可能になっています。
アクアタイド
肌のダメージをリセットしてうるおいを保ちながら、ストレスを溜めない肌へ導く成分です。天然保湿因子をヒントに開発された次世代ペプチドになります。優れた保湿力や肌のバリア機能の強化、抗酸化効果が確認されています。また、オートファジーを誘導し、肌ストレスを迅速に除去して再生を促したり、肌ストレス耐性を向上させ適切な状態を維持しやすくしたりする作用があります。
図:【試験概要】被験者6名(平均年齢28.9歳)の前腕内側に0.02%ヒアルロン酸配合クリーム及び0.005-0.05%アクアタイドペプチド(製品原体)配合クリームを塗布。塗布前、4,8,12時間後に、Corneometerによって保湿効果を評価した。
EDP3 (オリゴペプチド-24)
主に表皮に作用し、加齢により減少するEGFの分泌を促すことで肌の若返りを進めるペプチドの一つです。細胞増殖を促進し、内側から健全なターンオーバーを導きます。さらに表皮の水とグリセリンの循環を担うアクアポリン−3という成分を誘導し、表皮の水循環の改善とバリア機能を維持する働きもあります。
図:マウス繊維芽細胞(NIH3T3)およびヒト表皮細胞(HacaT)のセルラインを用い、コントロールと比較した場合の、オリゴペプチド-24添加によるEGF発現量を72時間後にSRB法(590nm)により測定した。
ピックアップ解説
アクアタイド
2016年のノーベル医学生理学賞を受賞した研究「オートファジー」は、記憶に新しいところです。オートファジーは、細胞の自食作用といわれ、スキンケアの観点においては、不要となった肌細胞(角質)を排出するターンオーバーと捉えると分かりやすいでしょう。オートファジーが適切に働かないと、排出されるはずの肌の汚れや古い角質が残り、必要な肌細胞や成分の生成が妨げられ、肌トラブルを引き起こします。アクアタイドは、保湿力や抗酸化作用だけでなく、オートファジーを誘導する効果もある『医療型ペプチド』と称される成分なのです。
ひとこと解説
QuSome®ヒーリングコンプレックスはその名のとおり、肌の炎症を癒して健やかにすることを目的とした複合成分です。アラントインで炎症を抑え、EDP3などでターンオーバーを促して患部を除去し、ピリドキシンHCIやアクアタイドなどで肌を守る力を高めます。
配合されている全ての成分が、肌のダメージをなかったことへと導くために連携できる内容になっているのです。