QuSome®原料の安全性
安全性試験
化粧品やスキンケア製品を生み出すにあたって、各企業は化粧品そのものや化粧品に配合される原料や成分の安全性について検討を行う試験を行っています。
化粧品の安全性試験は最終製品で行われるのが基本ですが、化粧品に配合される成分は主として合成化学物質、または天然成分抽出物の混合物であることが多いので、各成分の安全性についても試験を行って確認する必要があるのです。
細胞での試験
ヒト三次元培養表皮モデルを用いた皮膚一時刺激性試験です。(OECD TG439準拠)
被験物質に曝露されたヒト三次元培養表皮細胞の生存率をMTT Assayを用いて測定し、生存率の高さから皮膚への刺激性を評価する再生ヒト表皮試験法です。
ジミリスチン酸PEG-12グリセリル、ジステアリン酸PEG-23グリセリル共に細胞の生存率が50%よりも高かったことから、皮膚刺激性は無刺激性と判定された。
注:ジミリスチン酸PEG-12グリセリル、ジステアリン酸PEG-12グリセリル、ジステアリン酸PEG-23グリセリルは、QuSome®の原料です。
細胞の生存率の評価は以下のようにつけられます。
- 50%より多い→『刺激性なし』
- 50%以下→『刺激性あり』
パッチテストの実施
被験物質をヒトの皮膚に適用する事で、原料や製品の一時刺激性をヒトの皮膚で評価する試験のことです。
被験物質を24時間閉塞貼布し、剥離1時間後および24時間後の皮膚の状態を評価・スコア化し判定していきます。
注:ジミリスチン酸PEG-12グリセリル、ジステアリン酸PEG-12グリセリル、ジステアリン酸PEG-23グリセリルは、QuSome®の原料です。
評価は以下のようにつけられます。
- 5.0以下で『安全品』
- 5.0~15.0『許容品』
- 15~30『要改良品』
- 30以上は『危険品』
前述の『細胞での試験(ヒト三次元培養表皮モデルを用いた皮膚一時刺激性試験)』で問題ない事を確認してから、この試験に臨む事が好ましいとされています。