COMPONENT

【成分研究】

QuSome®コントロールコンプレックス

皮膚には皮膚常在菌と呼ばれる様々な種類の菌類が共存しており、お互いのバランスを維持しながらフローラを形成しています。
これらの常在菌バランスが崩れて異常な増殖がおこるとニキビや炎症などの原因となることがあります。
皮膚常在菌には「美肌菌」と呼ばれる皮膚に有益な作用をもたらす菌類がいます。皮脂や汗を食べて、グリセリンや脂肪酸を生み出し皮膚のpH を弱酸性に維持し、バリア機能を保ち、病原性の菌類の過剰な増殖を防ぐ等の作用があります。

構成成分

アミトース®MGA

効果がユニークである、新規ビタミンC誘導体です。
過剰に増殖すると肌に悪影響を与えるアクネ菌や黄色ブドウ球菌に対して、抗菌作用があります。またアクネ菌が産生する細菌性リパーゼ の発生を抑制します。
その他にメラニン産生を抑制しブライトニング効果をもたらしたり、コラーゲンをの産生を促進させる効果、毛穴を縮小させる効果を持つ多機能な成分です。

アミトースは(株)成和化成の登録商標です。
資料提供:(株)成和化成

[試験方法]
アクネ菌:Amitose MGA 0.5%(有効成分濃度0.05%)を含む寒天培地上にアクネ菌(Propionibacterium acnes)をスポット接種し、嫌気的条件下、37℃で7 日間培養した後、菌の増殖を確認。
黄色ブドウ球菌:Amitose MGA 0.1%(有効成分濃度0.01%)を含む寒天培地上に黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)をスポット接種し、30℃で2 日間培養した後、菌の増殖を確認。

アミトース®MGA

マリンEPS(異性化糖)

肌フローラの美肌菌バランスを調整し、肌の美肌菌と協力して肌状態を整えます。QuSome®コントロールコンプレックスで使用している異性化糖は、海洋性プランクトンから産生された海洋性エキソポリサッカライド由来です。
さらにバリア機能の強化や悪影響を及ぼす微生物から肌を守る作用があり、ニキビやニキビ跡、赤みを減少させる抗炎症効果も期待できます。

スキンフローラインプルーバー(異性化糖)

美肌菌の育成をサポートするプレバイオティクス成分です。
肌フローラの美肌菌の割合を増やす事で、肌の水分量を向上やバリア機能の向上・赤みの予防作用があります。
肌フローラのバランスを整える事(美肌菌を増やす事)で、保湿だけでなく炎症を起こしにくい肌へ導きます。
前述のマリンEPSとは違いトウモロコシ由来の糖で、高度な異性化技術によって得られる異性化糖です。

BioEcolia®

皮膚常在菌フローラの健全な生態系を維持する効果があり、皮膚に対して有益な作用を与える美肌菌を選択的に育てる成分です。
生物選択性により有益な常在菌フローラだけを特異的に活性化することができます。
美肌菌の育成をサポートし、美肌菌の働きにより肌を保湿(美肌菌は皮脂・汗を食べてグリセリンや脂肪酸を産生する)、バリア機能の保持、皮膚のpHを弱酸性に保つ作用を促します。
ちなみにBioEcolia®はオリゴ糖で、天然の糖であるスクロースとマルトースからつくられています。

ピックアップ解説

BioEcolia®

皮膚常在菌は肌を健やかに保ち、美しくするためには欠かせません。常在菌の環境を整え活性化させるということは、美肌につながります。
BioEcolia®は常在菌フローラを狙ってポジティブな効果をもたらす成分です。
美肌菌が活発になる環境を整え、保湿やバリア機能などを保って肌を整えることがポイントです。

ひとこと解説

QuSome®コントロールコンプレックス

QuSome®コントロールコンプレックスは肌にある常在菌を活かす形で美肌に導く成分です。
常在菌の中でも美肌菌と呼ばれる菌を活性化させるなどで、肌本来の力を引き出しつつ、ケアを行っていきます。
従来のスキンケアの考え方から、少し視点を変えたケアの方法になりますが、肌自身が強くなっていくようなアプローチを行っていく成分ですので、長い目で見るととても魅力的な成分といえます。