COMPONENT

【成分研究】

QuSome®エイジリカバーコンプレックス

リッチなエモリエント効果で、肌表面から角層内の奥深くまで染みわたる高保湿を実現。
肌を整え、内側から押し上げるハリと弾力を与えます。また、スキンケアの仕上げとして使うことで、化粧水や美容液の美肌成分を閉じ込め、効果を長時間にわたり持続させます。

構成成分

ポリアミン

ポリアミンとは動植物や微生物に広く存在し、細胞の増殖に不可欠な成分です。 母乳にも高濃度に含まれ、また乳児自体がポリアミンを活発に生成するため、赤ちゃんのようなみずみしい肌をつくる成分ともいわれています。コラーゲンやヒアルロン酸を生み出すよう促し、抗糖化や紫外線のダメージから肌を保護する効果もあります。また、植物の成長を活性化させ、果実や切り花の寿命を延ばすとの報告もあり、これらの効果が肌にも確認されている期待の成分です。

写真:ポリアミンによってバラやトマトの寿命が延長した。肌の寿命延長効果が期待できる。
引用元1:https://www.toyobo.co.jp/products/cosme/category/phytopolyamine/index.html
引用元2:Plamt Jounal, 63, 836-847, 2010

ポリアミン

アップレビティ

アップレビティ

真皮の組織を構成するコラーゲンとエラスチンを増やす働きをするペプチドの一種です。これらを増加させるだけでなく、クロスリンクさせて真皮組織の強固な立体構造を形成する酵素のFBLN5、LOXL1をも増加させて、弾力のある強固な真皮構造を作り上げる成分です。肌にハリや弾力を与え、しわを改善する効果があります。

ラミリン

加齢によって劣化した基底膜を修復し、ハリのある肌を取り戻す成分です。その正体は基底膜の修復を目的として開発されたオリゴペプチドになります。基底細胞間と表皮細胞間の結合に重要な接着因子インテグリンとラミニン5の産生を促すことで、これらの結合を強化し、たるみのない密な肌へ導きます。その他にも、肌のハリや弾力を保つために不可欠な4型コラーゲンの産生促進も行い、基底膜を多角的に修復、強化する成分でもあります。

アクアエクストリーム

肌本来のバリア機能と保湿メカニズムを促進し、肌の内側からうるおいを満たす、ルバーブの根から抽出した成分です。主要成分としては、ラポンチシンをはじめとする、年齢を重ねた肌に適した保湿成分のヒドロキシスチルベンです。フィラグリンとインボルクリンの産生を促すことで、表皮角層のバリア機能を向上させ、保湿機能を強化します。

ハイビスカス花発酵液

植物性乳酸菌を使用した醗酵技術により、ハイビスカス花エキスを発酵させ、その効果を増強させた成分です。抗酸化に優れ、紫外線によって生じた表皮細胞の過酸化を防ぎます。また、酸化物によりダメージを受けた細胞を回復させる効果もあり、酸化ストレスから肌荒れを抑制、改善します。

図:表皮細胞PHK-16-0bを96ウェルプレートに播種した。培養3日後に紫外線照射処理し、その後試料添加を行った。さらに二日間培養後、MTT還元法により細胞活性を測定した。

ハイビスカス花発酵液

ピックアップ解説

ポリアミン

生まれた時に本来持っていた成分でも、年齢を重ねるにつれて体の中から失われていくものは多く、ポリアミンもその一つです。別名「赤ちゃん肌のもと」とも呼ばれています。肌のバリア機能を高め、うるおいやハリに必要な成分の生産を促すことで、年齢を重ねた肌の悩みに確実に応えてくれる成分です。

アップレビティ

コラーゲンやエラスチンなど、ハリや肌の弾力を高める成分を増やしたり、補ったりするスキンケアは馴染み深いのではないでしょうか?しかし、肌に良いといわれる成分を増やすだけでなく、これらの成分が作用しやすいように機能面に働きかけることで、より一層高い効果を得ることができます。アップレビティは、コラーゲンなどの成分が肌を内側から押し上げハリを与える際に、必要な酵素を増やす作用を持ち合わせています。肌に直接的に働きかける成分を強力にサポートする成分なのです。

ひとこと解説

10~20代の頃は、基底膜や真皮組織の立体構造もしっかりと張り巡らされていましたが、加齢とともにこれらも衰えてしまいます。優れた美容成分を肌に与えることは必要不可欠なスキンケアですが、年齢を重ねた肌には、機能面や構造を強化するケアを追加する必要があります。このような複雑なお手入れを簡単に継続していけるよう、ポリアミンやアップレビティなどサポート成分を複合させ「QuSome®エイジリカバーコンプレックス」は開発されたのです。