QuSome®コンプレックスでの臨床試験
よく医薬品の話題やニュースの中でも耳にする【臨床試験】。これは、ヒトを対象として、薬や化粧品・医療用具などの有効性や安全性などを検討するために行われる試験の事です。
例えば化粧品の場合、乾燥による小じわ改善をターゲットとした『抗シワ試験』やサンスクリーン剤などの『SPFやPAの測定試験』、さらに製品の安全性のための『製剤のパッチテスト』や『アレルギー試験』、『スティンギング試験』などが代表的な臨床試験です。
臨床試験の内容は、審査委員会で科学性および倫理性が審議され、承認された後に試験を開始するようにしています。これは、試験に参加する人の権利を守るための大事な段取りなのです。
そのため試験に参加を希望した人の理解と協力がなければ、臨床試験は成り立ちません。
ここでは、各QuSome®コンプレックスごとにどのような試験を行ってきたかを、一部ご紹介いたします。
各QuSome®コンプレックスでの試験実績
保湿効果試験
1. 即時保湿試験試験
試料塗布後、一定時間おきに角層水分量を測定し、水分量がどの程度保持されるかを評価します。
QuSome®アクティベートコンプレックス
初期値と比較した場合、新ローション塗布により水分量が有意に増加し、その増加は塗布60分後まで継続しました。
2. 長期連用保湿試験
4週間、朝晩2回塗布し、角層水分量を測定します。連続して使用する前後の角層水分量及び、4週間連続した後と未使用の場合とで、角層水分量の変化を片顔ずつで比較して評価します。
4週間の使用で角層水分量が有意に向上しました。この結果から連用する事で保湿効果が見込め、潤った肌へ導く事が期待できます。
QuSome®アクティベートプラスコンプレックス
4週間の使用で角層水分量が有意に向上しました。内側の水分を逃さず、優れた保湿成分が水分を抱え込む事で、角層をみずみずしく保つ事が検証出来ました。
QuSome®エイジデリートコンプレックス
4週間の使用で角層水分量が有意に向上しました。角層が保湿される事で、乾燥に由来する肌ストレスが抑制でき、アンチエイジング効果が期待できます。
クレンジング性能の評価
一般的なメイク品である『口紅・ラメ入りファンデーション』、また近年の大気汚染による肌荒れが懸念されるPM2.5を想定した微粒子として『カーボンブラック』を用いて、メイク汚れやPM2.5類似微粒子の洗浄力を試験サンプルと比較品とで評価します。
バイコンティニュアス構造
注:QuSome原料でバイコンティニュアス構造を形成した場合の図解。
クレンジング効果検証-1
試験製剤: ① バイコンティニュアス処方, ② 比較製剤No.1 (一般的なオイル含有クレンジング処方), ③ 比較製剤No.2 (一般的なマイルドクレンジング処方)
いずれの汚れにおいても、バイコンティニュアス構造処方で優れたクレンジング効果が得られた。
クレンジング効果検証-2(マイクロスコープでの詳細検証)
バイコンティニュアス処方では、肌のキメ部分までカーボンブラックや口紅等をしっかり落とせています。対して比較品では、肌のキメの隙間に洗い残りが溜まっています。この事からバイコンティニュアス処方はクレンジング効果に優れている事が検証出来ました。
抗シワ試験
日本香粧品学会抗老化機能評価専門委員会により策定された、「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に基づいた、ヒトのシワ改善作用を評価する試験です。
4週間、朝晩2回塗布し、塗布試験開始前および塗布期間終了後の塗布部位をガイドラインのシワグレード標準に基づき、熟練評価者がシワグレードの目視判定、さらに定量データをもとに抗シワ効果を評価します。
※定量データ:シワ最大深度、体積率、平均深度、最大幅、面積率、本数など。
QuSome®エイジデリートコンプレックス 抗シワ試験
シワのグレードが減少し、さらにシワ部分の面積も減少しました。この結果から乾燥による小ジワの改善が検証出来ました。
進化系ビタミンA 抗シワ試験
シワのグレードが減少し、さらにシワの最も深いシワ部分も改善しました。この結果から乾燥による小ジワの改善が検証出来ました。
QuSome®アクティベートプラスコンプレックス 抗シワ試験
角層水分量の向上とシワグレードの改善から、乾燥による小ジワを目立たなくする効果が検証できました。
QuSome®ヒートアイコンプレックス 抗シワ試験
4週間の連用試験でシワグレードの減少が確認され、乾燥による小ジワを目立たなくする効果が検証できました。
QuSome®ヒートアイコンプレックスとマッサージ併用での皮膚表面温度および血流量に及ぼす効果の検討
QuSome®ヒートアイコンプレックスとマッサージ効果によって、皮膚表面温度上昇および血流量が促進されるかを評価します。
QuSome®ヒートアイコンプレックスの塗布とマッサージを行うことによって、皮膚表面温度の上昇と血流の向上が確認できました。