ニキビ跡
「ニキビ跡」の症状別原因
凹凸や色素沈着を残して、メイクのノリにも影響を及ぼしかねないニキビ跡。原因はニキビの炎症にあります。
ひどい炎症を起こしたニキビは、治る過程でメラニン色素が大量に発生します。このメラニンが長期間うまく排出されずに肌に残ってしまうと、茶色いシミのようなニキビ跡になってしまうのです。
また、赤みが残るニキビ跡は、肌内部にまだ炎症が残っている創傷(そうしょう)のような状態です。その激しい炎症が続くと、やがてコラーゲンが壊され、瘢痕(はんこん)となってしまいます。
瘢痕(はんこん)の出来始めには、赤く硬く隆起するタイプが多く見られます。しかし、その後傷跡として完成されてくると、ニキビ跡はいくつかのタイプに分かれて残ります。クレーター、毛穴が開いたように見える凹んだタイプ、米粒よりも小さいザラザラに盛り上がって残るようなタイプなどです。
これは真皮内のコラーゲンを中心とする構造が完全に変わってしまった状態であり、完成された瘢痕(はんこん)はレーザーなどの治療をしても完全に治すことはほぼ不可能です。
「ニキビ跡」ケアのポイントは傷をいたわるように
ニキビ跡には、できるだけ炎症で傷ついてしまった肌をいたわるスキンケアが求められます。その鍵を握るのは、肌の内側の炎症を少しでも鎮めてあげるアプローチです。
肌の内部に炎症がある赤みが残っているニキビ跡は、創傷のようなものです。傷の手当てをするように、「グリチルリチン酸ジカリウム」のような肌をいたわって健やかにしてくれるスキンケア製品でケアを行い、その後、少しずつ色素沈着のケアを取り入れるステップを踏むと良いでしょう。
茶色いニキビ跡にはメラニンを残さないアプローチを
茶色く残ってしまったニキビ跡部分には、シミと同じく肌の中にメラニンを残さないスキンケアを行うと良いでしょう。ターンオーバーを促して、メラニンを排出し肌を生まれ変わらせるケアを意識することがポイントです。
「アルブチン」や「ハイドロキノン」などにより色素沈着を起こす原因にアプローチを行い、黒くなったメラニンを薄くさせるスキンケアがおすすめです。根気よく続けていくことで、自宅でのスキンケアだけでも色が薄くなることは期待できます。
ニキビを治すよりも、ニキビ跡を目立たなくしたり、ニキビの再発を防ぐスキンケアのほうが時間がかかるため、焦らずに続けていきましょう。
同時にニキビ跡を作らない予防ケアも必須
ニキビ跡を直していくケアと並行しておすすめなのが、ニキビ跡の原因であるニキビを予防する肌作りを行うことです。
その為に必要なのは、肌の中の活性酸素を取り除くことです。活性酸素は皮膚細胞を酸化させ、皮脂をも酸化させます。これによって炎症を引き起こし、ニキビの原因となるのです。これらを防ぐためには、ビタミンCを肌に取り入れることが必須です。
ビタミンCは美白効果が高いことで知られていますが、それだけではなく、抗酸化作用を持ち活性酸素を消去する働きが高いため活性酸素によって起こってしまう炎症を抑える効果があります。また真皮のコラーゲンの生成促進、老化予防にも役立ちます。
しかし、ビタミンCそのままでは非常に不安定であるため、化粧品の中でも安定化しやすい形にしたものがビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は肌の中に入り活性化されビタミンCとして働きます。
さらに即効性を求めるなら「ピュアビタミンC」を摂取すると良いでしょう。